濡れ手拭を下げて、砂の中をぼくぼく橋の傍まで帰って来ると、崖の上から若い女が跣足で降りて来た。
橋は一尺に足らぬ幅だからどっちかで待ち合せなければなるまいと思ったが、向うはまだ土堤を下りきらないので、こっちは躊躇せず橋板に足をかけた。
下駄を二三度鳴らして、一間ほど来たとき、女も余と同じ平面に立った。
濡れ手拭を下げて、砂の中をぼくぼく橋の傍まで帰って来ると、崖の上から若い女が跣足で降りて来た。
橋は一尺に足らぬ幅だからどっちかで待ち合せなければなるまいと思ったが、向うはまだ土堤を下りきらないので、こっちは躊躇せず橋板に足をかけた。
下駄を二三度鳴らして、一間ほど来たとき、女も余と同じ平面に立った。