夏目漱石 『満韓ところどころ』 余はこの時化粧台から紙包を取りおろして、革鞄の中へ押し込んで、ホテルを出た。 この短冊はいまだに誰のものか分らない。 数は五六枚で雲形の洒落たものであったが、朝鮮へ来て、句を懇望されるたびに、それへ書いてやってしまったから今では一枚も残っていない。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア