汽車路を通って行くと、鉄軌の色が前後五六尺ばかり、提灯の灯に照らされて、露のごとく映ってはまた消えて行く。
そのほかに何も見えなかった。
やがて右へ切れて堤のようなものをだらだらと下りる心持がしたが、それも六七歩を超えると、靴を置く土の感じが不断に戻ったので、また平地へ出たなと気がついた。
汽車路を通って行くと、鉄軌の色が前後五六尺ばかり、提灯の灯に照らされて、露のごとく映ってはまた消えて行く。
そのほかに何も見えなかった。
やがて右へ切れて堤のようなものをだらだらと下りる心持がしたが、それも六七歩を超えると、靴を置く土の感じが不断に戻ったので、また平地へ出たなと気がついた。