その時橋本は敷居を跨いで、中へ這入った。
余も橋本に続こうとして身体を半分廂から奥へ差し込んだが、支那の家に固有な一種の臭が、たちまち鼻に感じたので、一二歩往来の方へ出て佇んでいた。
今云う門は十間ばかり先の四辻にあるので、余は鳥打帽の廂に高い角度を与えてわざわざ仰むいて見た。
その時橋本は敷居を跨いで、中へ這入った。
余も橋本に続こうとして身体を半分廂から奥へ差し込んだが、支那の家に固有な一種の臭が、たちまち鼻に感じたので、一二歩往来の方へ出て佇んでいた。
今云う門は十間ばかり先の四辻にあるので、余は鳥打帽の廂に高い角度を与えてわざわざ仰むいて見た。