夏目漱石 『明暗』 その額は無論大したものではなかった。 しかし大した額でないだけに、これという簡便な調達方の胸に浮ばない彼を、なお焦つかせた。 彼は神田にいる妹の事をちょっと思い浮べて見たが、そこへ足を向ける気にはどうしてもなれなかった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア