夏目漱石 『倫敦塔』 星黒き夜、壁上を歩む哨兵の隙を見て、逃れ出ずる囚人の、逆しまに落す松明の影より闇に消ゆるときも塔上の鐘を鳴らす。 心傲れる市民の、君の政非なりとて蟻のごとく塔下に押し寄せて犇めき騒ぐときもまた塔上の鐘を鳴らす。 塔上の鐘は事あれば必ず鳴らす。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア