夏目漱石 『明暗』 不思議なのは観客であった。 何もする事のないこの長い幕間を、少しの不平も云わず、かつて退屈の色も見せず、さも太平らしく、空疎な腹に散漫な刺戟を盛って、他愛なく時間のために流されていた。 彼らは穏和かであった。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア