夏目漱石 『明暗』 紫檀の台からころころと転がり出したその花瓶は、中にある水を所嫌わず打ち空けながら畳の上に落ちた。 二人はようやく手を引いた。 そうして自然の位置から不意に放り出された可愛らしい花瓶を、同じように黙って眺めた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア