夏目漱石 『倫敦塔』 鉄の格子がはまっているようだ。 番兵が石像のごとく突立ちながら腹の中で情婦とふざけている傍らに、余は眉を攅め手をかざしてこの高窓を見上げて佇ずむ。 格子を洩れて古代の色硝子に微かなる日影がさし込んできらきらと反射する。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア