「もう済んだんだよ」
お秀は眉をひそめて、膳を階子段の上り口まで運び出した。
看護婦の手が隙かなかったためか、いつまでも兄の枕元に取り散らかされている朝食の残骸は、掃除の行き届いた自分の家を今出かけて来たばかりの彼女にとって、あまり見っともいいものではなかった。
「もう済んだんだよ」
お秀は眉をひそめて、膳を階子段の上り口まで運び出した。
看護婦の手が隙かなかったためか、いつまでも兄の枕元に取り散らかされている朝食の残骸は、掃除の行き届いた自分の家を今出かけて来たばかりの彼女にとって、あまり見っともいいものではなかった。