夏目漱石 『明暗』 たとい自分に何とも云わないまでも、お秀には溜飲の下るような事を一口でいいから云ってくれればいいのにと、腹の中で思った。 先刻から二人の様子を見ていたそのお秀はこの時急に「兄さん」と呼んだ。 そうして懐から綺麗な女持の紙入を出した。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア