夏目漱石 『倫敦塔』 右の肱を、傾けたる顔と共に前に出して年嵩なる人の肩に懸ける。 年上なるは幼なき人の膝の上に金にて飾れる大きな書物を開げて、そのあけてある頁の上に右の手を置く。 象牙を揉んで柔かにしたるごとく美しい手である。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア