夏目漱石 『明暗』 たとい仰がないでも、月々の支出に困る憂はけっしてなかった。 お延と結婚した時の彼は、もうこれだけの言責を彼女に対して背負って立っていたのと同じ事であった。 利巧な彼は、財力に重きを置く点において、彼に優るとも劣らないお延の性質をよく承知していた。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア